心を動かした主人公ベスト3(2Dゲーム編)
私は今までたくさんのゲームをプレイしてきた中で、様々な主人公に触れあってきました。作品によってその人柄や人種など様々でとても面白いです。
その中でもここ2、3年で心を動かされた作品が数個あります。ストーリーはもちろん、主人公やそれに関わってくる個性豊かなキャラクター達、そういったものが絡み合って一つの束になる。
心を動かす作品には主人公を含めて必ず良いキャラクターたちがいる。とても個性的で一人ひとりが尖った特徴を持っている。その中でも主人公は格別で一番とがっている場合が多い。
そこで最近プレイしたゲームの中で特徴的で私の心を動かしてくれた主人公を紹介しようかなと思います。
評価内容
評価する内容は4つ
その1 主人公の魅力
容姿や性格も含めて魅力的な部分を多く持っていた者に魅力的な点の分だけ加点します。
その2 キャラクターたち
主人公を強くしていくうえで周りのキャラクターたちの力添えは必須。どれだけ主人公に関りを持ったかで加点する。
その3 魅力的なストーリー
ストーリーは主人公の魅力を引き立てるもの。ストーリーによって主人公に対してどれだけ感情移入ができるのかが変わってきます。
その4 寂寥感
エンディングを迎えてどれだけ寂寥感を得たのか。寂寥感を得るということはその作品や主人公に対して愛を持っているということ。これから紹介する作品すべてに寂寥感を覚えていますが、その心に残った強さで加点をしたいと思います。
各項目点数は10点満点。計40点満点。点数が高ければ高いほど良い順位に入ることができる。
今回はすべてsteamにて販売されているゲームを評価します。(過去にプレイしたゲームは覚えていますが、その時の気持ちはあまり覚えていないので)
第3位 心の優しい主人公『Undertale 主人公』
かわいい女の子が主人公です。
今となっては有名になったゲーム『Undertale』の主人公です。しましま模様の服が特徴的で、細い目がかわいらしいです。
まず各キャラクターたちの魅力に関して。文句なしの満点です。各キャラクターたちが個々の魅力を持っており、1人ひとりが尖っている。誰一人似たようなキャラクターはいない。
ストーリーもとても魅力的で文句なし。とても心が温まるし、最後はハッピーエンド。もちろんマルチエンディングのため、様々なエンディングが存在するがそれでも最後はハッピーエンドを迎える。
だからこそ今回は満点を出せなかった。誰でもハッピーエンドを迎えられるから。
主人公に魅力はあまり感じられない。基本しゃべらないし、名前もない。でも周りのキャラクターたちの心を変えたのも確かだし、世界そのものを変えたのもの事実。その行動力や心の強さ、皆を受け入れようとする優しさにはとても関心する。
寂寥感はさほど感じなかった。別に作品を愛していないというわけではなく、ハッピーエンドを迎えてホッとした気持ちが強く、すっきりしたという気持ちが大きい。
とてもよい気持ちで終われたが、今回は点数が低い。逆に加点の部分は主人公はあの後どういう生活を送ったのだろうかという寂寥感を少し感じたぐらいだ。
第2位 娘のためなら何でもする男『ブラッド・アームストロング』
頭の禿げたおっさんが主人公。
汚いUndertaleとも囁かれた『LISA』の主人公。
このゲームは女性がいなくなった世界で、ブラッドが赤ちゃんを見つけるところから始まる。赤ちゃんは女の子。つまり世界で唯一の女性。
ある日女の子が何者かにさらわれてしまう。娘のように可愛がってブラッドは女の子を取り戻すべく冒険が始まる。
美少女でもなくイケメンでもないただもおっさん。魅力を感じられない。と、言うわけでもなくプレイしていくたびにブラッドの強さやかっこよさが分かってくる。
全体的に平均的な点数。どこかとてもいいというわけでもなくすべてが良かった。
点数が一番高いストーリー。このゲームにはハッピーエンドが存在しない。どこにどう転ぼうとハッピーはない。女性がいなくなった世界という異様な世界感で、ゲームが始まった時から絶望しかない。
またなぜ女性がいなくなってしまったのか、原因は何かはっきりしないところが多々あるため、様々な考察が日夜飛び交っている。
キャラクターたちもある意味、頭のおかしい奴らしかいない。それがいいところ。ニワトリのような髪の男や、指先からビームを出す男まで様々。魅力的だがむさ苦しさしかなく、華がない。仕方のないことだけど。そう言った面でUndertaleのほうがとても魅力的だった。
主人公は魅力的でかっこいい。自分の身を犠牲にしてまでも娘を助けようとする心の強さ。仲間が娘を助けることを反対し襲い掛かってきても、それを蹴散らし娘の元に向かおうとする意志強さ。見た目はダサくても、心はとてもイケメン。
また『アームストロングスタイル』という独自の攻撃方法も持っており、空手と我流を融合させたできた技。その名前のかっこよさも評価できる。
満点にしないのはブラッドの行動が本当に正しかったのかどうか私も疑問に思うところがあるから。
寂寥感はすさまじかった。本編に加えてDLCで続編をプレイできるのだが、最後がとても悲しい。マルチエンディングでどこに行ってもハッピーとはあまり言えない。
今後この世界はどうなっていくのか、エンディングを迎えた後の世界はどうなっているのか気になってしまい、考えれば考えるたびに寂寥感が襲う。
第1位 世界の救世主『ニコ』
黄色い大きな目をしたかわいいキャラクター。
最も私の心の中に大きな穴を空けたゲーム『OneShot』。 寂寥感はとてつもないものでクリアした当日は寝れなかった。
ゲームシステムはマザーに似ており、ゲームからプレイヤーに話しかけてくる。しかも名前も教えてないのにプレイヤーの名前を知っている。(多分パソコンに登録した名前を呼んでいるのだと思う)
さらに主人公もプレイヤーの名前を呼ぶ。魅力的でかわいい。
もう1つ。このゲームはあなたのパソコンもゲームの一部になる。
まずこのゲームの評価に関して満点が2項目ある。どちらも満点の他にないほど私の心を大きく揺さぶった。
魅力しか感じられない主人公。ホットケーキが大好きで梯子が怖くて登れない。他人に対しても涙を流してくれるとてもやさしい子。
何といってもニコが私(プレイヤー)の名前を呼んでくれるというところが愛おしい。私のことを神様と呼び友達のように接してくれる。実際に話をしているかのようにとてた楽しく、一緒にいて面白い子。
だからこそ寂寥感がすごい。これほどまでに心に大きな穴を上げた作品があっただろうか。結末のネタバレになってしまうが、役目を終えたニコは私のパソコンの中から立ち去って行った。
クリア後にゲームを立ち上げようとしてもニコが立ち去った部屋しか表示されない。メニュー画面でゲームをリセットする必要があるが、リセットしたからと言ってニコが戻ってくるわけではない。リセットして新たに始めたゲームは以前クリアしたゲームのリプレイでしかなく、本物のニコが戻ってきたわけではない。
一度クリアするともう二度とニコには会えないのだ。
ストーリーも魅力的で脳裏に焼き付いており、世界観もとても良いものになっている。しかしボリュームが少なく、もう少し長く遊びたかった。そう言った点ではUndertaleやLISAは濃厚なストーリーとボリュームで文句なし。
また1週目と2週目ではセリフが所々変わり、エンディングも変わる。なによりも2週目をクリアして初めてこのゲームの本当の『終わり』を迎えられる。
基本クリアしたゲームは2週目などプレイすることはないが、このゲームだけは何時間も画面に目を向けてプレイしたゲーム。
またキャラクターたちもそれぞれ魅力的で話をしていて楽しい。しかしここが大きく尖っているわけではなく、とても平均的。そう言った点ではUndertaleのほうがとても心に残る。
ロボットのおねぇさん、かわいいです。
まとめ
なぜ3人をドット絵で紹介したか分かりますか?
2Dゲームの良さというのは、想像が膨らむということ。例えば私が一番好きな『ニコ』。大きな黄色い目に青いマント。茶色い帽子に突き出たかわいい耳。実際に目の前にいたらどのような感じなのだろうか。
どんな風に走り、どんな表情を見せているのか。ドット絵ではわからない分、想像が膨らみ愛着が湧く。
最近のPS4などで出ている3Dゲームはとてもリアルで実写映画をみているかのようだ、そのためプレイヤーに想像させることなく、実際にキャラクターが目の前にいたらどのような感じなのか安易に想像できてしまう。表情だって人間そのままだし考える必要もない。悪いことじゃないけど、昔からゲームをしてきた私にとって、すこし残念なところでもある。
この気持ちが分からない人は一度プレイしてみてほしい。ドット絵だし、2Dゲームだからそこまで高いパソコンはいらない。3Dゲームと比べてお金を払う価値があるのかと疑問に思う人は、その扉を一度破ってプレイしてみてほしい。